GUITARHYTHM VI

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GUITARHYTHM VI
布袋寅泰スタジオ・アルバム
リリース
録音 Dada Studio London
Metropolis Studios
Assault and Battery Studios
Livington Studio 1
Laboratori Testone
Soundcrew studio
ジャンル ロック
デジタルロック
エレクトロ
オルタナティヴ・ロック
インディ・ロック
インダストリアル
時間
レーベル ユニバーサルミュージック / ヴァージン
プロデュース 布袋寅泰
布袋寅泰、MAN WITH A MISSION (Track : 6)
布袋寅泰、Cornelius (Track : 9)
布袋寅泰、トマッソ・コリーヴァーイタリア語版(Track : 11, 13)
チャート最高順位
布袋寅泰 アルバム 年表
Paradox
2017年
GUITARHYTHM VI
2019年
映像外部リンク
trailer ; GUITARHYTHM VI
- YouTube
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GUITARHYTHM VI』(ギタリズム・シックス)は、日本ミュージシャン布袋寅泰の18枚目のアルバムである。

解説[編集]

オリジナルアルバムとしては前作『Paradox』から2年振り、『GUITARHYTHM』シリーズとしては、『GUITARHYTHM V』以来10年ぶりの作品となる。

本作は"あの日見た未来""かつて想像していた未来へ実際に来た自分たち"がコンセプトとなっている。『GUITARHYTHM』から31年が過ぎ、テクノロジーは飛躍的に進歩し「かつて思い描いていた未来」が現実のものとなったが、どこか閉塞感があり明日の見えない雰囲気に包まれた現代を描いており、「今という"未来"は本当に我々の欲したものであったのか」というのがこのアルバム最大のテーマである[1][2]

ブラック・ミラー』のような世界観もテーマとしている他[1][3]"宇宙感"もキーワードとして挙げている。[1]

楽曲制作を始めた時点では本作をGUITARHYTHMにすると決めてはいなかった。しかし前作『Paradox』が布袋にとって非常に満足のいく作品だったことで本作へのプレッシャーを強く感じていた最中、スタッフから「そういえば2018年はGUITARHYTHMから30周年ですね」と言われたことで、現代のテクノロジーなら当時とはまた違うものが作れ、同時に30年という自分の人間としての時間、今という目の前にある現実を“GUITARHYTHM”というテーマのもとで描いたらどうなるかと考えたことで肩の荷が下りたという[2]。 最終的に、2018年秋頃に楽曲が半分ほど出来た時点でGUITARHYTHMにすることを決めている。[1]

MAN WITH A MISSIONCorneliusとのコラボレーションを果たした他、シャーデーアンドリュー・ヘイル英語版デヴィッド・ボウイのサポートなどで知られるマイク・ガーソン英語版BOØWY時代のバンドメイトである松井常松高橋まことも参加している。BOØWY最終メンバー4人のうちボーカルの氷室京介2016年に音楽活動を休止しており、BOØWYメンバー参加曲「Thanks a Lot」のボーカルはギターの布袋が兼務する。また、シリーズ前作『V』は女性ボーカルを多用していたが、『VI』は女性ボーカルはわずかな導入のみ。

オリジナルアルバムとしては『King & Queen』以来23年ぶり、オリジナル作品としても『バンビーナ』以来20年ぶりに、チャート上でベスト3入りを獲得した。

録音[編集]

プライベートスタジオのダダ・スタジオを中心に行われた他、ミラノにて現地のミュージシャンとのセッションから作られた楽曲も存在する。

デジタル色の強いアルバムである一方、ドラムベースはほとんどの楽曲が生演奏であり、生音のリズムという点にもこだわっている。[1]

マスタリングは『GUITARHYTHM II』から使用しているメトロポリス・スタジオ英語版にて行われた。

リリース[編集]

2019年5月29日にユニバーサルミュージックヴァージンレーベルよりリリース。

CDのみの通常盤、2018年12月30日オリックス劇場にて行われた『HOTEI Live In Japan 2018 ~TONIGHT I’M YOURS TOUR~』ファイナル公演を完全収録したライブ映像付きのLIVE Blu-ray付初回生産限定盤(CD+BD) / LIVE DVD付初回生産限定盤(CD+2DVD)、UNIVERSAL MUSIC STORE限定でオリジナルデザインのTシャツやタオルなどのGUITARHYTHM Ⅵグッズセットが同梱された完全数量限定盤がそれぞれリリースされた。

リリース発表後、公式サイト上に特設サイトが開設された他、アートディレクターの永石勝によるトレーラー映像[4]、「Give It To The Universe (feat. MAN WITH A MISSION)」のティザー映像[5]、「Thank a Lot」のティザー映像[6]MV[7]がYouTube上にて公開された。 アルバムリリース後には「Give It To The Universe (feat. MAN WITH A MISSION)」のMV[8]も公開されている。

「Give It To The Universe (feat. MAN WITH A MISSION)」、「Thanks a Lot」、「Clone (feat. Cornelius)」はリリース前にデジタル先行配信されている。[注釈 1]

アートワーク[編集]

長らく布袋作品のアートワークを務めている永石勝が担当。前述の通り、リリース発表に際し永石によるトレーラー映像も制作された。[4]

ツアー[編集]

本作を受けてのツアーは『HOTEI Live In Japan 2019 〜GUITARHYTHM VI TOUR〜』と題し、2019年6月9日の秦野市文化会館を皮切りに24都市24公演が開催された。

バンドメンバーはマーク・ニアリー、スティーヴ・バーニー、奥野真哉、黒田晃年、岸利至。5名全員が本作のレコーディングおよび近年の布袋のライブにも参加している。

なお、キーボードの奥野真哉が都合により参加できない公演では、東京事変キーボーディスト等としても知られる伊澤一葉が代演を務めた。

ツアー最終日である2019年8月29日の神奈川県民ホール公演ではMAN WITH A MISSIONのTokyo Tanaka、Jean-Ken Johnny、Kamikaze Boyがサプライズゲストとして登場した。

また追加公演として『HOTEI GUITARHYTHM VI TOUR 2019 "REPRISE"』と題したツアーを2019年12月7日の渋谷公会堂を皮切りに6都市8公演を開催予定。

収録曲[編集]

# タイトル 作詞 作曲 時間
1. Welcome 2 G VI   布袋寅泰
2. Middle Of The End 森雪之丞 布袋寅泰
3. Doubt いしわたり淳治 布袋寅泰
4. Shape Of Pain 岩里祐穂 布袋寅泰
5. Black Goggles 森雪之丞 布袋寅泰
6. Give It To The Universe (feat. MAN WITH A MISSION) 布袋寅泰&Jean-Ken Johnny 布袋寅泰&Jean-Ken Johnny
7. Calling You, Calling Me 森雪之丞 布袋寅泰&Andrew Hale英語版
8. Thanks a Lot 布袋寅泰 布袋寅泰
9. Clone (feat. Cornelius) 森雪之丞 布袋寅泰
10. Secret Garden 森雪之丞 布袋寅泰
11. Freedom In The Dark 布袋寅泰 布袋寅泰&Tommaso Collivaイタリア語版
12. 202X 森雪之丞 布袋寅泰
13. Tracker   布袋寅泰&Tommaso Colliva
合計時間:


楽曲解説[編集]

  1. Welcome 2 G VI
    インストゥルメンタル曲。アートディレクターの永石勝が制作したティザー映像を見て、レコーディング終盤になって制作された。
    マスタリング時、次曲「Middle Of The End」との曲間の長さには強くこだわったとされ、0コンマ何秒という違いに何度もトライしたという。[1]
  2. Middle Of The End
    歌詞の"あの日見た未来かい?"が本作のテーマの象徴だと布袋は語っている。[1]
    アナログアンプとデジタルアンプの両方を使用してレコーディングされた。
  3. Doubt
    ジョン・ボーナムダンス・ミュージックを叩いている」といったイメージで制作された[1]
  4. Shape Of Pain
    ポップソングにありがちな同じサウンドのリピートを避けるべく、1番のAメロと2番のAメロなど随所で音のレイヤーを変えるというアプローチが成されている。[1]
    当初マーク・ニアリー英語版がベースを弾いたが、サウンドが重厚すぎたことから最終的に布袋自身が弾き直している。
  5. Black Goggles
    デモテープのテイクから大きく姿を変えた末に完成している。
    コーラス部分とサビに繋がる部分のアルペジオはマーク・ニアリーのアイディアでのこぎりを使用して弾いたものである。[1]
  6. Give It To The Universe (feat. MAN WITH A MISSION)
    MAN WITH A MISSIONとのコラボレーション曲。
    「宇宙から来たオオカミたちに地球はどう見えるのか?」「オオカミたちからの問いかけに地球人である布袋が返す」というテーマで制作された。[1]
    2019年5月26日に先行デジタル配信された。ティザー映像[5]と、アルバムリリース後にはMVも公開されている。[8]
  7. Calling You, Calling Me
    シャーデーアンドリュー・ヘイル英語版が共同作曲とキーボードで参加。
  8. Thanks a Lot
    松井常松がベース、高橋まことがドラムで参加。[10][11]
    松井とのレコーディングは9thアルバム『DOBERMAN』以来16年ぶり、高橋とのレコーディングはBOØWYの『PSYCHOPATH』以来32年ぶりとなる。[注釈 2]
    当初「Time Flies」というタイトルがつけられたが、布袋がファンである萩原健一の生前最後のシングルが同名だった為、デモテープ時の「Thank a Lot」にて収録される運びとなっている。[1]
    2019年5月6日に先行デジタル配信され、レコーディング風景を撮影したティザー映像[6]とMVが公開されている。[7]
  9. Clone (feat. Cornelius)
    Corneliusこと小山田圭吾とのコラボレーション曲。
    デモテープの時点では『MATERIALS』のような楽曲だったという。当初は小山田によるデモの原型を留めないほどのアレンジと、森雪之丞による難解な歌詞に戸惑い、お蔵入りを考えたほどだったという。しかし他の楽曲が仕上がりアルバムのパーツが見えてきたことでGUITARHYTHMに必要不可欠な楽曲だと思うまでに至り、最終的には森の歌詞も小山田のアイディアもほぼ最初の形のまま受け容れている。[1]
    当アルバムで一番最初に歌詞が仕上がった楽曲である。
    マイク・ガーソン英語版 がピアノで参加。[注釈 3]
    2019年5月16日に先行デジタル配信された。
  10. Secret Garden
    モネの「睡蓮」やミレーの「オフィーリア」のような世界観を意識して制作された。
    ラストの銅鑼は、西洋から見た東洋といったお約束感で入れたものとのこと。[1]
  11. Freedom In The Dark
    ミラノでのセッションで制作された楽曲。
    前年に開催した『HOTEI Live In Japan 2018 TONIGHT I'M YOURS TOUR』の合間を抜ってトマッソ・コリーヴァーイタリア語版とウェブ上のやり取りでデモを作成、2019年1月にミラノでセッションとレコーディングをした後、ロンドンにて編集という過程を経て完成している。
    余談だが、バッキング・ボーカルで参加したダニエルズは、5th『King & Queen』以来23年ぶりの参加となる。
    当アルバム発売後の2019年11月5日から、ダイハツ工業ロッキー」のCMソングとして起用されている。
  12. 202X
    37thシングル。楽曲の詳細は「202X」の項を参照。
    当初このアルバムへの収録は考えていなかったが、サウンドと楽曲の世界観がアルバム・コンセプトにピタリとはまったことから収録された。
  13. Tracker
    「Freedom In The Dark」と同じくミラノでのセッションで制作されたインストゥルメンタル曲。
    曲名を考えている時期に、布袋の車が盗難に遭ったがトラッカー (車両追跡装置)を搭載していたことで無事戻ってきたというエピソードからこの名前が付けられた。
    また"Tracker"とは追跡者という意味で、人間の行動は常に追跡されている監視社会である現代の実情にも当てはまること、この楽曲のスパイ映画のようなスリル感を表すのにも良い言葉だと感じたと布袋は語っている。[1]

参加ミュージシャン[編集]

レコーディング・エンジニア[編集]

ミックス・エンジニア[編集]

  • Adrian Bushby
  • Simon Gogary
  • 髙山徹
  • Tommaso Colliva
  • Matteo Milea

マスタリング・エンジニア[編集]

  • John Davis

初回生産限定盤付属 LIVE Blu-ray / DVD[編集]

映像外部リンク
布袋寅泰「HOTEI Live In Japan 2018 〜TONIGHT I’M YOURS TOUR〜」ダイジェスト映像 - YouTube

「HOTEI Live In Japan 2018 〜TONIGHT I’M YOURS TOUR〜」最終公演完全収録映像(2018年12月30日、大阪・オリックス劇場)

# タイトル 作詞 作曲 時間
1. 202X 森雪之丞 布袋寅泰
2. ROCKET DIVE hide hide
3. MERRY-GO-ROUND 森雪之丞 布袋寅泰
4. RUSSIAN ROULETTE 布袋寅泰 布袋寅泰
5. GOOD SAVAGE 吉川晃司 布袋寅泰
6. 8BEATのシルエット 布袋寅泰 布袋寅泰
7. RUNAWAY TRAIN 氷室京介 布袋寅泰
8. Bombastic   布袋寅泰
9. Paradox 森雪之丞 布袋寅泰
10. LIBIDO 森雪之丞 布袋寅泰
11. FLY INTO YOUR DREAM 布袋寅泰 布袋寅泰
12. METROPOLIS   布袋寅泰 & 藤井丈司
13. NOCTURNE No.9 布袋寅泰 布袋寅泰
14. Amplifire いしわたり淳治 布袋寅泰
15. WORKING MAN 松井常松 布袋寅泰
16. Dreamin' 布袋寅泰 & 松井五郎 布袋寅泰
17. GLORIOUS DAYS ハービー山口 & Lenny Zakatek 布袋寅泰
18. London Bridge 布袋寅泰 布袋寅泰
19. スリル 森雪之丞 布袋寅泰
20. POISON 森雪之丞 布袋寅泰
21. バンビーナ 森雪之丞 布袋寅泰
22. SURRENDER 布袋寅泰 布袋寅泰
23. ヒトコト 布袋寅泰 布袋寅泰

※DVDは2枚組(DISC1 ; 「202X」 - 「METROPOLIS」 ; DISC2 ; 「NOCTURNE No.9」 - 「ヒトコト」)。

脚注[編集]

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出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ その関係で「Clone (feat. Cornelius)」は他の2曲と共にYouTube上で限定なしのエディションも公開となっている。[9]
  2. ^ ネット上では『“LAST GIGS”』以来31年ぶりと表記されているが、同作はライブアルバムでスタジオでの共同作業はなかった為、厳密には『PSYCHOPATH』以来となる。
  3. ^ マイク・ガーソンは7thアルバム『fetish』にも参加している。

外部リンク[編集]